January 23, 2006

CODE:46

Code46
■2003年【英】
■上映時間:93分

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あれあれあれあれ???


結構期待していたSF+ラブロマンスなんだけれど、微妙……。

CODE46という、遺伝子の一致する近親者相姦を禁止する法律に基づいて物語は推移する。
近未来の上海の描写や音楽、雰囲気なんかはとっても良かったんだけれど、「ストーリー的には」別にSFでなくとも近未来でなくとも全然構わない点が勿体無い。

ってもまあ、あの世界観だけでも観る価値はある。実に洗練された現実的な近未来。ほんと、実際に未来はあんな感じになるだろうな。

テーマはとっても良いと思うんだけれど、なんだか大した起伏もなくいつの間にか終わってしまった…、そんな印象。。。

雰囲気は似てるが「The Island」とは勿論似て非なる。
共通点は両方とも微妙だってトコか。

Tim Robbins はカッコイイねぇ。
ショーシャンク観たくなるよね。

投稿者 Min : 11:33 AM

ソウ2

SAW2
■2005年【米】
■上映時間:100分

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あれー、そう言えばこれも書いてなかったな。

続編映画としてはかなり面白かった。
と言うよりも、前作~今作でSAWという一つの物語が完結している。もしこの続編が出るのなら(出そうだけれどね)、それこそがSAW2という感じかな。

バレにならない程度に書くが、大納得の結末がとっても素晴らしい!最後の最後。全てにおいて「矛盾が無かった事」が明らかになるワケだが、このミステリー、実に爽快だった。

今回のジグゾウの罠では、「注射器のアレ」が最高に駄目。
例によって俺なら取り乱す。生まれたての小鹿の様に。


うん。とってもオモシロかった!

投稿者 Min : 11:31 AM

January 15, 2006

地球で最後の男

DARK HEAVEN
■2002年【米】
■上映時間:86分

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タイトル良いんだよね。パッケージ裏の粗筋も。


目覚めると、人間が消えたゴーストタウンにただ一人。時間は逆流し、亡骸の額には謎の烙印が。。異星人の侵略か?黙示録に予言された最後の審判か?


ほら。観たくなるでしょ?








まさに詐欺にあった気分。




最低です。最底辺の映画です。
あまりにも苦痛だったので、ヤフオクやりながらの別窓チラ見で観てました。




シナリオもカメラワークも演出も、描写やセットや効果音、繋ぎやセリフ、何もかもが駄目。駄目っていうか、酷い。学芸会みたい。
困難に対峙する度に「待て!」「止まれ!」「教えろ!」「開けろ!」とかしか言わない主人公。何様ですか?途中出て来る「天使」も、天使っつか「やる気無いC3-PO」(笑。チラ見しながら爆笑なんですが。。。


全体的に、スタッフ全員の「やっつけ仕事」感が漂っている。
観ていて辛いし、時間の無駄。

唯一のGood job は、邦題。レビューサイトでもそういう人ばかりだったけれど、もうね、これに完全に騙された。被害者は続出している模様。




さて、口直しに違う映画観よう。
今度はちゃんと「映画」を観ないと。

投稿者 Min : 10:24 PM

January 09, 2006

愛のメモリー

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Obsession
■1976年【米】
■上映時間:98分

Brian De Palma 監督ですよ。久しぶりです。
観たのは、Mission to Mars、MISSION: IMPOSSIBLE、The Untouchables、Blow Out、辺りかなぁ。どれも良い映画ばかりなので、大期待。
ヒッチコックを敬愛しているデ・パルマが撮り上げた、デ・パルマ版「めまい」だそうです。最愛の妻と娘を亡くし、その幸せだった想い出のみに生きていた男の前に突然襲いかかって来た出来事を描くサスペンス・ロマン作品。

30年近く前の映画なわけだが、凄く柔らかい色調で進むロマンス感たっぷりな本気で濃厚なサスペンス
物凄いドンデンガエシは臨むところだったが、そうきたか。。

これも又バレ書けないけれど、とっても暖かい気持ちを頂きました^^
面白かった!:D






ぷてぃっと英語講座:obsession=執念。そう、このサスペンスのカギは、まさに「愛への執念」。

投稿者 Min : 03:21 AM

スイミング・プール

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Swimming Pool
■2003年【仏・英】
■上映時間:102分

Francois Ozon 初体験^^

Charlotte Rampling 演じる売れっ子作家サラは、出版社社長ジョンの所有する南フランスのプールつきの別荘へやってくる。眩しい陽光もサラにとっては所在なげで、彼がくるのを待っていたが、やってきたのは娘のジュリーだった。
2人は奇妙な殺人事件に巻き込まれていく。。。

まず、なんといっても綺麗なんだよなー。何もかも。
新鮮な空気感漂う南フランスの描写や、プールを木々の間から見下ろす画。あの町並みの全て、遠景の全てが物凄く綺麗。

終始見とれてしまう様な画と、あのどこかミステリアスなBGMの調和が凄く良かった。これ、劇場で観るべきだったなぁ。。


さて、内容。
これが又かなりの謎を残しますな…。こういうの苦手なんだが。。

とは言え、とっても面白かった^^


~~~~以下バレ~~~~

世間でも色々と解釈の選択肢がある様なので、俺なりの見解を。
まず気になったのは、あの十字架。「あれを外した場面~ラストに再び壁に戻っている場面」が、ラストシーンでサラの持っていた「Swimming pool」という小説なのではないだろうか。
あの妖艶なジェリーはあらゆる点でサラとは対照的だ。内向的で短気なサラがサラ自身を反面教師とした上で具現化した願望の表れだと思う。情熱的でロマンチストの初恋の彼を振った話も、実際にはそうありたいと願うサラの空想なのではないだろうか。
カフェ店員への密やかな恋心も、勇気の持てないサラは自分が恋愛する代わりに、彼にジュリーを振らせる事によってささやかな欲望を満たす。更に、「アイディアがどんどんと沸いてくる」サラは彼をジュリーに殺させる。
「プール脇に落ちていたパンツ」だの「誰も気づかない様な微細な血痕」等から、直感的と呼ぶにはあまりにも神がかった閃きでジュリーの殺人を見抜いてしまうサラはいくらなんでも不自然だ。
逆にこれを「小説Swimming pool」と捉える分には想像に難しくないし、この辺りが製作陣からのヒントではないだろうか。
ジュリーの母親はニースに居るのではなく、実際には亡くなっていた。彼女の遺品の小説は燃やされてしまっていたけれど、コピーがあった。これを蘇らせ具現化するのはサラの仕事だ。サラが創造したジュリー本人の手から自分に託させた。
こうして「小説Swimming pool」が具現化し、ジュリーの母親は蘇る。
社長に一矢報いたサラ。金になる警察モノだけを書かされ、短気でグチばかりこぼしていたサラは去り、最後に本当の笑顔を取り戻す。
そう、死んでいたのはジュリーの母親ではなく、サラだったのではないだろうか。

投稿者 Min : 03:17 AM