December 01, 2005
ユージョアル・サスペクツ
1995年【米】
■The Usual Suspects
10年前のハードなサスペンス。
何故今まで観てなかったのかと言われれば、
それはもうごめんなさいとしか言い様が無いw
うーーーん。
面白い。^^;
いや実は、こういうドンデンガエシ系のサスペンス。
ここ1~2年でとっても大好きになってしまって。
(参考:人狼BBSw)
その上で薦めて貰ってたくせに半年以上手付かずだったのです。
かなりハードな心理戦だと聞いていたので、
体調、血圧、心理状態共に万全の体制で挑もうかと。ところが俺は、心身共にそんな万全な状況だとスグ呑みに行ってしまうのでw
図らずも機会に恵まれていませんでした。「図らずもって言うな」、とかいう厳密な突っ込みは忘却の彼方へ不法投棄の方向で、
ともかくも感想等を。
って言うか
面白いもういいw
楽しみにしていたので、おもいっきりノーヒントで挑みました。かなりバレバレな展開も含みつつ、
「もしかして…」と思わせられる技術に圧倒された。ホントに、「これ、ちゃんとオチあるんだろうな…」
なんていう俺の稚拙な予想を綺麗に裏切ってくれた。
こっちは乗っけからハードな心理戦だと踏まえて居るので、
あらゆるシーンを吟味しながら観ていると結果的にその位混乱させられる。こと、こういうケースのシナリオだと、やれ「謎が浅い」だの「犯人すぐ判った」だの、
表面的な事象のみで、その作品そのものを全否定してしまう人も居る様だけれど
(いつものレビューHPのログ、この作品に関しては賛否両論激しいので。)
個人的には、焦点違うんだよな…。「無駄が無く」「変なこじつけが無く」「理論的な帰結が最重要視されていて」。。
それでいて、これだけトリッキーでキャッチーで、
かつ複雑な仕掛けが描かれている。。完敗です。普通に面白かった。
Then why didn't you help him?
You had a gun! Why didn't you help him?
He was your friend!Because I was afraid.
Ok? Afraid!このシーンに全てが集約されている。。
プティっと英語講座:
「なら何故助けなかったんだ?銃を持ってたんだろ?友達だった筈だ!」
「怖かった…。。怖かったんだよ!!!」
このHPの、こんな細かい所まで読んでくれている人に(多謝ですT_T)
この映画観てない人ってあんまり居ない様な気がするけれど、
ともかくもネタバレ致命傷な作品なので、内容についてはこの辺りで。
そうそう。ストーリーとは関係ないけれど、
声を大に…いや、声を張り上げて主張したい点を一つ。こんだけハードなサスペンス。人も沢山死ぬんです。
殺されるんです。けれど。
無駄に残虐なシーンは一つも無い。
目を覆う様なシーンが無いのです。
ホントああいうの嫌いなんだよね。。
人が殺されるシーンを必要以上に残虐に描いている映画って、
それだけでひいてしまう事もある。そこに何の意味も無く、
単に映像的な衝撃度を付加したいってのが丸判りなケースは特に。
しかし、この映画は徹底している。
ストーリー上での残虐な「展開」は多々在るのだが、
不必要な残虐「シーン」は、徹底的に排除されている。
シナリオに対する自信を感じましたよ。ええ。
とっても心に残る、超良質サスペンスでした。
投稿者 Min : December 1, 2005 12:00 AM