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December 01, 2005

カッコーの巣の上で

1975年【米】
■One flew over the Cuckoo's nest

Jack Nicholson、快演!
痛い程ひたむきな、「井の中の蛙」達。
あの病院こそが、彼らにとっての「世界」であり
劇中、それらを感じる上手い演出が多々。
鉄格子の付いた窓の向こうの遠さが、観ている側に物凄く伝わる。
それ故に、バスで抜け出した時の爽快感も郡を抜く。

精神病患者を演じる役者陣も秀逸。
婦長の、鉄の様な役人魂(?)も然り。
各人の役どころがハッキリしているせいか、
観ていて難解な印象は少ない。

ラストは衝撃的ではあるが、個人的には「Betty blue(仏)」とかぶる。
(というか、同じだが)
更に個人的には、あの状態に至るシーンが欲しかった。
主人公の良き友人、インディアンのチーフが怒りに猛って…という展開かと思いきや。

しかしJack Nicholson、いいなぁ。

投稿者 Min : December 1, 2005 12:00 AM